「サブスプリクション販売」という言葉を聞いた事がありますか?
今まで一度も聞いた事がない人や、意味が分からない人の為に、今回は「サブスプリクション販売」という言葉の意味を解説します。
サブスプリクション販売
「サブスプリクション販売」という言葉を知っていますか?
最近、ビジネス用語として使われるようになったこの言葉。
この言葉は聞いた事がなくても、実は知らず知らずのうちにこのサービスを使っているかもしれません。
この「サブスプリクション販売」について解説します。
サブスプリクション販売の意味とは
サブスプリクション販売とは、ある商品を一定期間使用する権利のみを顧客に販売するサービス形式になります。
通常の商品販売形式では、顧客に商品を引き渡す対価として販売代金を顧客から受け取る事で契約が成立します。
しかしサブスプリクション販売形式の場合、販売代金を払った顧客に対して与えられるのはその商品を一定期間使用する権利のみになります。
契約時に結んだ契約期間が終了すると速やかに販売元に商品を返品しなければいけません。
あくまでも販売元が顧客に対して販売するのは、「決められた一定期間その商品を使用する権利」だけになります。
その為、契約期間中も商品の所有権は販売元にあり、顧客には所有権が無いので商品をかってに処分したりする事はできません。
また契約期間終了後に、追加料金を払って商品を買い取る事もできません。
顧客には契約終了後、速やかに販売元に商品を引き渡す義務が生じます。
サブスプリクション販売のメリット
企業がサブスプリクション販売を行う最大のメリットとして、商品の市場流通を完全にコントロールできる点にあります。
通常の商品販売形式の場合、顧客から購入代金を受け取る対価として、顧客に商品を引き渡してしまいます。
顧客に一旦引き渡した商品が、その後にどのような形で市場で流通しようとも、企業などの販売元が商品をコントロールする事ができません。
その結果として市場にたくさんの商品が溢れてしまう事で、企業のブランドイメージや商品の価値が低下する場合があります。
逆に商品にプレミアム価格がついてしまい、企業が想定していないような高価な価格で取引をされてしまう可能性もあります。
しかしサブスプリクション販売の場合、契約期間が終了すると顧客から商品を返品してもらい、商品を市場から引き上げる事ができます。
そのため商品が市場にあふれてしまう事で商品の価値が下がったり、ブランドイメージが損なわれる可能性が低くなります。
サブスプリクション販売の具体例
現在様々な形で行われている、サブスプリクション販売の具体例をご紹介します。
パソコンソフト
以前は箱に入ったパッケージとして売られていたパソコンソフトが、近年はサブスプリクション販売をされるようになりました。
パッケージ販売の場合、どうしてもパソコンソフトが入っているCDを、複数の人間やパソコンで使いまわしてしまう事があり、ソフトメーカーとしては頭を悩ませていました。
ですが現在はパソコンソフトをクラウド化し、毎月一定額のライセンス料を払う事により、利用できるサービスに切り替える事で不正利用ユーザーが劇的に減っています。
また月額の一定料金という形にする事で、価格のやすさから導入するユーザーも増えており、パソコンソフトメーカー、ユーザーとも便利になっています。
賃貸住宅の備え付け家具・家電
賃貸住宅を借りる際に、もともとその物件に家具や家電製品が備え付けられてある場合があります。
そのおかげで入居者は、入居の際に必要な家具や家電製品を揃える必要が無くなり、あまりお金をかける事なく新生活を始める事ができます。
洋服
近年新たに注目を集めているのが、洋服のサブスプリクション販売です。
毎月一定額を払う事で、いろいろな自分好みの洋服が着放題というサービスです。
また洋服を返却する際にクリーニングなどをする必要も無い為、若いユーザーを中心に洋服のサブスプリクション販売サービスが広がっています。